ジェイスコアのAIスコア診断による融資申込みとは?
J.Score(ジェイスコア)とは
最近、個人向けの融資分野に久々に新しい会社が参入してきました。
貸金業法が改正されて以来、個人向け融資分野の消費者金融業界では撤退の話があっても、新たな会社が参入してくるということはなかったのですが、いよいよ新しい時代が動き出したようです。
この新規参入のJ.Score(ジェイスコア)は、2016年11月に設立され、2017年7月から実質的に事業を開始した消費者金融会社です。
スマホなどのネット広告では、よくJ.Score のAIスコア・レンディングという文字が目に入るようになっています。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。でもAIスコア・レンディングと言われても、いったい何なのかわかりませんね。
基本的には、レンディングは貸付という意味であり、融資をすると言うことです。スコアは点数という意味ですね。
従って、AIスコア・レンディングとは、AI(人口知能)によって出されたスコア(得点)によって融資をするという意味です。
ジェイスコアは、AIを使って審査して得点を出し、その得点によって融資をする会社なのです。
それは、表現を変えているだけで、スコアリング方式の審査によって融資をしている大手消費者金融会社と実質的には何ら変わらないと言うことになります。
ジェイスコアはソフトバンクとみずほ銀行の金融合弁事業
では、もう少しジェイスコアという会社について、見てみましょう。
ジェイスコアは、携帯電話のソフトバンクの親会社である「ソフトバンク株式会社」と「株式会社みずほ銀行」が50%ずつ資金を出し合って作った合弁会社です。
出資金額は50億円で、社長はみずほ銀行の執行役員から派遣されており、副社長はソフトバンクの財務統括をされている方です。
これまで、みずほ銀行は、消費者金融事業では子会社を持っておらず、銀行自身が発行する銀行ローンカードを発行しているだけでした。
三井住友銀行は、プロミス、三井住友カード、SMBCモビットなどの100%子会社で消費者金融・販売事業を展開し、三菱UFJ銀行は100%ではありませんが、アコムをグループ子会社として迎え入れ、メガバンクでは先行しています。
このように、今後の銀行業界の大きな収益源としては、個人融資部門と金融派生商品を含む海外事業部門と言われており、消費者金融事業は特に国内では重要な利益源として有望視されているのです。
消費者金融事業の最近の状況
これまでは、貸金業法の改正によって、貸付金利が急低下し、過払い金返還請求が膨大な金額になっていることにより、消費者金融産業は非常に苦しんできました。
しかし、この2年ほどは改正から12年を経過し、過払い金返還請求件数は大幅に低下し、また、この10年で各大手消費者金融会社はコスト削減を行ってきたことにより、今後はかなり利益が見込めるようになっています。
従って、みずほ銀行としては、みすみす他のメガバングに利益の見込める事業をさらわれることは許しがたいことであり、新規事業に敏感なソフトバンクと組んで消費者金融事業への参入を決めたと推測されます。
みずほ銀行の消費者金融会社はなかった
これまで、みずほ銀行は個人融資事業においては、銀行の優良顧客に対して直接銀行からカード発行はしていましたが、基本的には消費者金融会社としてのノウハウはほとんどありません。
みずほ銀行自身に、無差別に無担保無保証人で貸付を行うノウハウはなく、それを持つ子会社もありませんでした。
もし、消費者金融会社を子会社として持っていれば、そこを拠点として広げていくことを考えたのでしょうが、美味しいところはほとんど他のメガバングに持っていかれています。
現在、残っている独立系の消費者金融会社はアイフルのみとなっています。
しかし、そのアイフルは独立志向が強く、かっては逆に銀行業界に参入しようとしたこともありました。
従って、買収は難しく、みずほ銀行としても、小さな中堅消費者金融会社を買収するよりは最初から新会社を設立する道を選んだようです。
ソフトバンクとみずほ銀行の狙い
消費者金融事業におけるノウハウの鍵は、審査機能であり、過去の大量の貸付実績のデータによって統計的手法で利用者を選別できるシステムを如何に構築できるかにあります。
みずほ銀行主導のジェイスコアは、今回のスタートにおける展開を見ていますと、かなりSMBCモビットを参考にしたと思われます。
SMBCモビットは、もともと三和銀行主導で始められた消費者金融会社です。
店舗がなく、審査システムとしてプロミスのスコアリングシステムを利用し、そこに銀行としての慎重審査を取り入れて行っています。
しかし、みずほ銀行の場合には、プロミスのような存在はなく、新しくスコアリングシステムを構築する必要がありますが、そのシステムを組む上での貸付実績データがありません。
そこで浮かんできたのが、たくさんの携帯電話、スマホなどの通信料の回収実績を持っているソフトバンクの回収実績データでした。
ソフトバンクとみずほ銀行の狙いの一致
ソフトバンクは、元々新規事業を買収などによって成長してきた会社であり、常に新規事業に対して敏感で、出資機会をうかがっている会社です。
当
然に今後消費者金融事業が大きな収益事業になることは察知して、参入の機会をうかがっていたもの思われます。
従って、みずほ銀行とソフトバンクの狙いが一致し、互いに資金とデータを提供することによって、新しい合弁事業によって消費者金融事業に参入することになったと推測できます。
ジェイスコアはAIによってカードローン審査を行うFinTechサービス
スコアリングシステムのコンピュータによる開発手法については、欧米においては技術を持っている会社はいくつかあります。
しかし、その際に鍵になるのは、過去の貸付実績データであり、いかにソフトバンクの携帯電話事業の回収実績があるからと言って、それをそのまま信用することはかなりの危険が伴います。
そこで採用されたのが、AIによって貸付実績を積み重ねることによってデータが蓄積、更新されていく技法です。
この手法をAIスコアと呼んで審査に採用し、ソフトバンクの得意のコマーシャルリズムによって、FinTechサービスと呼んで大々的に宣伝を開始したのです。
RinTech(フィンテック)とはコンピュータ技術を生かした金融という意味です。
ジェイスコアのAIスコア診断とは
では、ジェイスコアのAIスコア診断とはどのようなものなのでしょうか。
少し見てみましょう。
AIとは?
AIは、私たち人間の持つ知的能力をコンピュータ上で実現しようとするソフトウェア技術のことです。
これまでも。さまざまなAI知能と呼ばれるシステムが開発されており、さまざまな言語、理論が形成されています。
早く言えば、私たちが子供のころに周囲の人の言葉を繰り返し教えられて覚え、さらに学校などで知識を与えられて、人間としての知識を使って思考できるようになる過程をコンピュータ内で作ろうというものです。
ジェイスコアのAIスコアとは?
ジェイスコアのAIスコアは、携帯電話などの支払実績データをコンピュータに入れ、返済で遅れる人をカテゴリー化(分類)することによって、そのカテゴリーごとに得点を与えるようにしていると考えられます。
通常の大手消費者金融会社のスコアリングも同様で、点数化して自動的に融資可否、融資限度額、金利などを自動的に算出できるようにしているのです。
ただ、利用者にはこの融資可否、融資限度額、金利だけを知らせるようになっています。
しかし、ジェイスコアのAIスコアの場合は、得点による融資限度額、金利などを先に公表しておき、AIスコアの得点を利用者に公開することにより自分でどの程度の融資が受けられるのかを判断できるようにしているのです。
実質的にはほとんど変わらないものです。
データの信頼性をAIでカバー
但し、ジェイスコアの場合には、元になるデータが携帯電話の支払実績データしかありませんので、スコアリングとしての信頼度はかなり低いと言えます。
やはり、携帯電話の支払と借入金の支払ではかなり実態に違いがあるのです。
かって、アイフルは、携帯電話販売会社の「光通信」と提携して申込み窓口としていましたが、かなり返済状況は悪く、提携は中止されています。
そのため、ジェイスコアはAIを導入し、実際の貸付データがスコアリングデータとして蓄積され、それによってスコアリングそのものが変化していく方法を選択したと推測できるのです。
従って、今後、同じ入力をしても点数が変わってくる可能性は高いと考えられます。
AIスコアによって融資可能性がわかる
従って、利用者は、AIスコア診断で聞かれる自分のデータを入力することにより、すぐにコンピュータがAIスコアの点数を算出し、それを知ることができるのです。
そのスコアの点数によって融資可否だけでなく、融資限度額、金利などもわかるようになっています。
この結果を仮審査として、レンディング(融資)の申込みをしますと、本審査が行われ、本格的な審査の上で、必要書類などを同じコンピュータ上で送信し、契約が完了できるようになっているのです。
カードは発行されず、銀行口座への振込みキャッシングになります。
消費者金融会社の簡易審査とどう違うの?
ただ、消費者金融会社の審査を受けたことがある人ならわかると思いますが、大手消費者金融会社などでは、簡易審査というものがインターネット上にあり、実際にいくらくらい借りられるのかわかるようになっています。
これとAIスコア診断とどう違うのでしょうか。根本的には全く同じ構造で行われていますが、結果の見せ方が違っています。
すなわち、大手消費者金融会社の簡易審査では、融資可否、融資限度額が出てくるだけです。
しかし、AIスコア診断の場合には、得点が表示されて、公表されている得点表から自分がいくら借入、金利はどれくらいになるのかを知る形になっています。
それに基づいて正式に融資申込みをすることになるのは、同じです。
消費者金融会社の場合は、改めて借入申込書に入力する必要がありますが、その点ではジェイスコアはAIスコアで入力したデータを使えますので、その点では進んでいると言えます。
スコアリングは過去のデータの積み重ねによって分析
大手消費者金融会社のスコアリングは、彼らが過去30年近くかけて蓄積した数百万件の融資データを使って分析した結果で構築されています。
数年に一度、新しいデータを積み上げて更新はかけますが、その間は同じてデータを入れれば、同じ結果が出ます。
それは、過去のデータが多量にあり、信頼性が高いためです。
データによって結果は違ってくる?
しかし、ジェイスコアのAIスコアの場合は、毎回変わってくる可能性があります。
当初はデータの蓄積が少ないため、それほど変わらないかもしれませんが、新しいデータが蓄積されることによって大きく変わってくる可能性が高いと言えます。
携帯電話の支払意識と借入の支払意識ではかなりの差があり、借入の返済データが蓄積されることによって、スコアそのものが大きく変更されていくからです。
携帯電話の場合には、クレジットカードなどで自動引き落としにより支払われる方が多く、支払意志が無くても自動的に支払われる場合が多いのです。
クレジットカード会社などでは、ショッピングの延滞率は低いですが、キャッシングの延滞率は高くなっています。
同じ自動引き落としでも差があり、延滞率には大きな差があるのです
そのため、現在の携帯電話の支払データを基にしたスコアリングの場合には、結果として予測よりもかなり返済遅れが出てくる可能性があります。
融資姿勢の変化が怖い
その結果、AIスコアが変化する可能性は高いのですが、それ以上にジェイスコアの融資姿勢に変化が出てくる場合があるのです。
かって、SMBCモビットの1年目は物珍しさもあり、かなり残高は速いスピードで成長しましたが、2年目以降になりますと、延滞が急増することにより融資姿勢が慎重に偏り、成長率は大きくダウンしていきました。
消費者金融の経験がないと、この延滞の急増に対する経験がないため、融資を控えるようになってしまうのです。
特に、銀行出身の経営層の場合には、その傾向が強いと言えます。
そのために、これまでこの業界には新規参入よりも、既存の消費者金融会社を買収することによる参入が多かったのです。
ジェイスコアの場合も、経営層や実務者には銀行出身者が多く、延滞率が上昇した場合には、審査が急に慎重に切り替わる可能性もあります。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」
ジェイスコアは、AIスコアに基づいて融資が行われる「AIスコア・レンディング」が売りになっています。
このAIスコアに基づく融資についてご説明します。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の特徴
ジェイスコアの融資は、AIスコアの得点によって、借入可否、借りられる金額、金利などが自動的に決まってきます。
従って、審査は大手消費者金融会社のスコアリング並みに早いと言えるでしょう。
ただ、ローンカードの発行はなく、振込みキャッシングによってお金を自分の銀行口座に入金してもらう形になります。
その場合、気になるのは、大手消費者金融会社の無人契約機のように即日キャッシングができるかです。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」は即日キャッシングもできる
ジェイスコアの融資において、審査時間はほぼ大手消費者金融会社と変わらない時間で可能です。
但し、ローンカードは発行されませんので、基本的には振込みキャッシングによってお金を自分の銀行口座に振込みしてもらえます。
振込みキャッシングの受付は24時間可能ですが、当日14時45分までに手続きが完了していませんと、当日の即日キャッシングはできません。翌日扱いになってしまいます。
これはSMBCモビットとほぼ同じで、プロミスの瞬フリのように24時間いつでも自分の口座にお金が入るわけではありません。
また、銀行口座からお金を引き出す場合には、夜間になりますと手数料がかかる場合や、コンビニなどで下ろす場合にも手数料がかかります。
従って、即日キャッシングは、その日の13時くらいまでに申込む必要があり、しかも早めに銀行に行って下ろす必要があります。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の金利は?
ジェイスコアの融資は、AIスコアによって金利や極度額が決まっています。
金利は、年0.8%~2.1%となっており、極度額は10万円から1,000万円までとなっています。
極度額は利用限度額とは違い、将来的に借入枠が増える可能性のある金額です。
利用限度額は、貸金業法の総量規制によって制約を受けるため、AIスコア得点が満点の1000点になったとしても、1000万円まで借りられる訳ではありません。
そして、貸付が受けられるのは、AIスコアが600点以上の場合可能になっています。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」は人件費をかけないので金利は安い
ジェイスコアは、通常の消費者金融会社に比べますと、かなり金利は安くなっています。
基本的には、AIスコアに依存しているため、人件費をかけないことがその要因です。
但し、あくまで、本審査では本人確認、収入各肉、信用情報機関から情報取得、在籍確認などが行われるため、よほど延滞率が低くないと維持することは難しいと言えます。
どこかで、かなり審査が厳しくなり、スコアによる金利、融資額にも変更が出る可能性は高いでしょう。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の融資申込み方法は
ジェイスコアへの融資申込みは、パソコン、スマホでインタネットの公式ページから申し込みができます。
AIスコア診断を実施した後、600点以上あった場合には「AIスコア・レンディング」に申し込めます。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の申込みの流れ
ジェイスコアの融資申込みの流れは、
AIスコア診断実施 → 「AIスコア・レンディング」の申込み → 入力内容により仮審査 →仮審査結果の連絡(メール) → パソコン・スマホからアップロードによる書類提出(運転免許証、源泉徴収票など) → 本審査 → 本審査結果の連絡(メール) → スマホ・パソコンで契約手続き → 借入手続き(振込みキャッシング申込み) → 銀行口座に着金
となります。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の本審査
ジェイスコアの融資の本審査は、
- 本人確認書類、収入証明書による入力内容の確認
- 信用情報機関の個人信用情報による入力内容の確認
- 在籍確認による入力内容の確認
などが行われます。
従って、入力内容に偽りがあった場合には、いくらスコアが良くても融資が断られることはありますので、注意してください。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」は審査スピードが速い?
ジェイスコアの融資審査は、基本的には銀行やSMBCモビットなどに比べますと早いですが、基本的には大手消費者金融会社とやっていることには違いはなく、時間的にも同じくらいです。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の必要書類
ジェイスコアの融資における必要書類は、大手消費者金融会社と同じで、本人確認書類(運転免許証など)と、借入希望枠が大きい場合、収入証明書(源泉徴収票など)が必要になります。
収入証明書が必要になるのは、借入希望枠が50万円を越える場合か、他社借入と借入希望枠が100万円を越える場合です。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」はローンカードを発行しない
ジェイスコアの融資は、ローンカードが発行されませんので、提携ATMなどでのお金の引き出しはできません。
逆に言えば、提携ATMがないことにより利用手数料はかからないとも言えます。
但し、外にいるときに急にお金が必要になる場合には、スマホで自分の銀行口座にお金を振込んでもらい、それをキャッシュカードで銀行か、コンビニなどのATMで引き出すことになります。
コンビニなどで引き出す際には利用手数料が必要になります。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」は契約もWEB上で行う
ジェイスコアの融資の契約もWEB上で行いますので、自宅に居たまま、契約ができます。
後で、契約書類を送ってもらい、返送するという手間はありません。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」はスマホだけで借入、返済ができる
従って、ジェイスコアの融資は、スマホだけで借入ができる上に、返済もスマホからできます。
ローンカードがありませんので、カードを財布に入れて持ち歩くこともありません。
>ジェイスコアとSMBCモビットのWEB完結申込みとの違い
ここまでを見てみますと、ジェイスコアの融資は、SMBCモビットのWEB完結申込みと非常に似通った手続きになっています。
パソコン、スマホによって契約まで出来る点は同じです。
但し違う点は、ジェイスコアは、
- 審査スピードが速い
- 借入限度枠が大きい
- 必要書類はスマホ・パソコンで送信して提出するので50万円以上の申込みも可能
- 振込みキャッシングの銀行口座は限られていない(SMBCモビットの場合は三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかに限られる)
という点に差があります。
また、返済方法もSMBCモビットのWEB完結申込みの場合は、無料返済はできませんが、ジェイスコアの場合は、ペイジーが使える人なら無料返済が可能です。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の2回目以降の借入
基本的には、ジェイスコアの融資は限度枠契約になっていますので、振込みキャッシングは、限度枠が残っている限りは、何度でも無料で可能です。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」はATMによる便利さはない
ただ、ジェイスコアの場合、ローンカードに慣れた方の場合には、スマホによる振込みキャッシングは少し面倒くさいと感じるかもしれません。
但し、大手消費者金融会社などでも、インターネットを通じた借入や返済は当たり前になりつつあり、将来的にはそれが当たり前になるかもしれませんね。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の返済
では、ジェイスコアの融資を受けた場合の返済はどうなるのでしょうか。
この点についてご説明します。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の返済方法
ジェイスコアの融資を受けた場合、返済方法は基本的には、大手消費者金融会社と同様、リボルビング方式による分割返済が基本です。
プロミスなどと同様、「残高スライドリボルビング方式」によって一定期間に完済できるように返済金額が決まってきます。
但し、最低返済金額は千円単位になります。
また、銀行の自動引き落とし以外では、一括返済や部分繰り上げ返済は自由にできます。但し、少ない入金の場合の取り扱いはまだ不明です。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の返済手段
ジェイスコアの融資の返済手段には3つの方法があります。
すなわち、
- 銀行の自動引き落とし
- Pay-easy(ペイジー)による銀行振込み
- 通常の銀行振込み
の3つです。
口座からの自動引き落としの場合は、クレジットカードなどと同様硬直的な返済になります。
ペイジーを使って銀行口座からの銀行振込みにより無料で返済ができます。
ペイジーは、登録すれば、金融機関の口座から無料で送金ができる仕組みで、ジェイスコアの返済でもこの方法が使えるのです。
但し、銀行がペイジーの使えるネットバンキングになっていることが条件になっており、確認をする必要があります。
また、銀行振込みの場合は、毎回200円~700円程度の送金手数料がかかります。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の返済は無料でできる
従って、ペイジーを使うことができれば、ジェイスコアの融資は無料でしかも家に居ながら返済ができます。
但し、ペイジーが使えない場合には、固定的な返済になる自動引き落としか、高い銀行振込みになりますので、注意が必要です。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の返済自由度は低い
ジェイスコアの返済方法には自由度はあるものの、返済手段は大手消費者金融会社と比べますと、やはり自由度は低いと言わざるを得ませんね。
ただ、ペイジーが使えて、ローンカードも持ち歩きたくないという方の場合には、使い勝手は良い融資制度と言えます。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」は始まったばかり
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」はまだ始まったばかりです。
最初は、どこも派手に宣伝して残高は一定限度までは順調に増加するはずです。
しかし、1年以上経過してきますと、現実に返済遅れや返済事故が増加してきます。
その際に、ジェイスコアの経営陣がどこまで耐えられるかが成功の鍵になるでしょう。
また、かってのSMBCモビットのように店舗、ATMを持たないことによるデメリットをどのようにカバーしていくかも課題になります。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の店舗、ATMのないデメリットのカバー策
かってのSMBCモビットがスタートした時代には、まだインターネットの普及は始まったばかりであり、しかもスマホもない時代でした。
当時に比べますと、消費者金融会社としての店舗の必要性はかなり低くなっていると言えます。
しかし、現在の大手消費者金融会社などは、返済手段などはかなり多様化しており、その意味でもジェイスコアは返済手段が限られている点で、不利は否めません。
また、インターネット経由でのお金の借入に対して懐疑的な方もまだまだ多く、それ故に大手消費者金融会社の無人契約機はまだまだ新しい利用者を取り込めているのです。
その意味で、将来的には現在のインターネットだけに頼る形には限界もあり、今後どのような方策を打ってくるのかは、楽しみです。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」はまだ返済遅れへの対応が不明
また、ジェイスコアの返済遅れに対する対応は、まだ始まったばかりであり、どのような形で返済遅れに対応していくかは見えていません。
融資金の回収には、貸金業法や業界の自主規制が引かれており、それらの中でこれまで未経験な返済遅れ、事故に対して恐れずに、対応できるのかが今後の事業の成否を決めると言えます。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」のスコアは変化する
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」のAIスコアは、実績によって変わってきます。
今後、残高が増加し、返済遅れ、事故が増加してきた場合、AIスコアそのものが大きく変化して、非常に借りにくいものに変化する可能性もあります。
そのような際に、融資審査を慎重にするのか、或いはそれに耐えて積極融資姿勢を維持するのかも今後の課題になりそうです。
消費者金融に対する考え方が銀行的発想から脱却することが成功の鍵
従って、ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」は、経営陣がみずほ銀行出身者であり、発想としてこれまでの銀行的な貸付の考え方からいかに脱却できるかが今後の成功の鍵になってくると考えられます。
より利用者に使い易い方法を開発、維持していくことがポイントになりそうです。
その意味では、ソフトバンクに期待が集まるでしょう。
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」の注意点
ジェイスコアの「AIスコア・レンディング」はまだ始まったばかりであり、利用者にとっては使い易い面、使いにくい面両方があります。
ただ、現在は始まったばかりであり、利用者には甘いコマーシャルリズムによる宣伝が行われています。
ただ、ペイジーが使えない場合には、非常に返済コストのかかる融資であり、しかも、スマホで気楽に借入できるため、知らない間に残高が増えているとことにもなりかねません。
返済シミュレーションはできるようになっていますが、インターネットでの会員サービスでは大手消費者金融会社と比べますとサービスは少なく、賢くこの新しい融資制度を使えるのかは少し疑問もあります。
また、将来的に返済遅れが増加した時に、サービスが維持されるかも見えていません。
その意味で、当面は、利用するにしても少額に抑えて様子を見るようにした方が良いでしょう。
まとめ
最近、新会社を設立し、積極的にAIスコアによる融資に乗り出したジェイスコアについてご説明しました。
ジェイスコアは、みずほ銀行とソフトバンクの合弁会社ですが、メンバー的にはみずほ銀行の影響が大きく、銀行系の新しい形態の消費者金融会社と言えます。
AIスコアというスコアリングシステムを導入していますが、その実績はまだ不明で、今後1年後くらいにその真価が問われそうです。
まだ始まったばかりであり、利用者にとっては使いやすい面、使いにくい面両方があります。
しばらくは、利用するにしても少額にして様子を見た方がよさそうです。
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