南都銀行カードローン:カードローンの特徴と審査は?
銀行系カードローンは賢く便利に使える
21世紀に入って銀行系カードローンは、あらゆる銀行から発行されるようになり、カードローンを発行していない銀行を探すことは難しくなっています。
確かに、カードローンは急にお金が必要になった時には、簡単にいつでもどこでもコンビニなどの提携ATMからキャッシングができる便利なカードです。
しかも銀行系カードローンは大手消費者金融会社に比べて3%ほど金利も低く、信用金庫や地方銀行の場合には地域だけを見れば支店数や直営ATMの台数も多く、無料で使える機会も多いと言えます。
銀行系カードローンは花盛り
銀行系カードローンは、メガバンクはもちろん、地方銀行、信用金庫、信用組合などのあらゆる金融機関が発行しています。
銀行系カードローンは花盛りなのです。
しかし、それだけに、銀行系カードローンは本来もっと利用者が増えても良いはずですが、残高はともかく利用者数で言えば、大手、準大手消費者金融会社の方が圧倒的に多くなっています。
その背景には、銀行系カードローンの審査が通りにくいという面と、大きな利用可能額をもらった結果、借入金額が膨らんでしまい、個人的に破綻する方が多いという欠点があるためと言えます。
本来、銀行系カードローンは賢く選んで、堅実に使えば、非常に有益なカードです。
しかし、銀行の収益を上げようという姿勢と、優良顧客を囲い込みたいという姿勢、さらに信用力のある安全な方だけを選別しようという姿勢により、思い通りの結果にはなっていない面も多いのです。
銀行がカードローンに積極的な理由
もともと銀行がカードローンに積極的の進出を始めたのは、バブル崩壊以降の銀行業界の収益的な苦境がありました。
バブル崩壊によって大量の不良債権を抱えた銀行業界は採算性が悪化し、破綻するところ、吸収合併されるところが多発し、銀行数は大きく数を減らしました。
さらに、21世紀に入ってデフレ景気に突入し、企業は借入を減らし、資金があっても運用ができないという状況に陥り、そこにリーマンショックが起こったのです。
そのために、銀行は最後の利益を上げられる分野として高い融資利率での運用が可能な個人融資分野、特にカードローン分野に進出せざるを得なくなったのです。
地方銀行はカードローンに注力しなければならない
しかし、銀行は、過去に無担保無保証人の個人融資を行なったことがなく、審査ノウハウがありません。
そこで銀行は、既に無担保無保証人の個人融資を長く扱っている大手消費者金融会社やクレジットカード会社に、保証会社として保証と審査をしてもらうことで、カードローン分野に進出できるようになったのです。
その波は地方銀行にも押し寄せ、収益力の低下した地方銀行は積極的に進出せざるを得なくなっています
南都銀行とは
南都銀行は奈良県に本店を置く地方銀行で、奈良県では唯一の県内に本店のある地方銀行です。
南都銀行は奈良県の老舗地方銀行
南都銀行は、1879年に大和郡山市に設立された第六十八国立銀行を母体とする奈良県でも老舗の地方銀行で、中小銀行を吸収合併しながら大きくなった銀行です。
2006年に、奈良銀行がりそな銀行と合併し、現在では県内に本店を置く唯一の銀行となっているのです。
預金残高は4兆7千億円で県内では多いですが、地方銀行としてはそれほど大きいとは言えない規模と言えます。
また、旧三菱銀行と親密な地方銀行で、現在でも三菱UFJフィナンシャル・グループとの関係は深いと言われています。
カードローン分野においても三菱UFJ銀行の影響が強く見られるのです。
現在では営業エリアも広げ、奈良周辺の府県(大阪府、京都府、和歌山県、三重県、東京都、上海、香港)に積極的に進出しています。
南都銀行は三菱UFJ銀行との関係が深い
南都銀行は、奈良県の国立銀行出身の老舗銀行とは言え、三菱UFJ銀行との関係が強く、ATM提携や販売商品のかなりの部分を依存しています。
もちろん、収益対策の中心となるカードローン事業においても、営業ノウハウ、審査ノウハウ、さらに保証会社と言うさまざまな面で三菱UFJ銀行に依存しています。
南都銀行の収益構造は苦しいが積極的に県外にも進出
南都銀行が、三菱UFJ銀行に依存する背景には収益力の弱さがあり、その影響もあって県外や海外にも積極的に進出しています。
しかし、南都銀行の総資本利益率(ROE)は0.21%と地方銀行としてはかなり低く、信用金庫上位よりも低い状況にあります。
そのために収益改善は大きな課題になっており、カードローンには積極的に取り組む必要性が高いのです。
南都銀行のカードローン政策は三菱UFJ銀行のノウハウ導入
従って、南都銀行は、三菱UFJ銀行のカードローンノウハウを利用して個人融資分野にも積極的に参入しています。
もともと、三菱UFJ銀行のカードローンノウハウは、傘下の大手消費者金融会社のアコムから導入したものです。
しかし、肝心の審査ノウハウであるスコアリングシステムは提供を受けておらず、審査は保証会社としてアコムを利用し、優良顧客を中心として営業を展開しています。
南都銀行は、その三菱UFJ銀行の営業ノウハウと、保証会社のアコムの審査力に依存してカードローン事業を展開しているのです。
南都銀行のカードローン審査は甘いのそれとも厳しいの?
南都銀行のカードローンはその意味で、アコムの保証審査に依存しており、クレジットカード会社を保証会社にしている地方銀行に比べますと、審査は通りやすくなっており、申し込む方にとっては甘いと言えます。
但し、それはあくまでも銀行系カードローンとしてみた場合であり、大手消費者金融会社などと比べた場合には、やはり申し込む方にとっては厳しい審査となっているのです。
また、優良顧客の取り込みを目的としたカードローン商品も用意していますが、その場合にはかなり審査は厳しくなっています。
南都銀行のカードローン
南都銀行のカードローンは、三菱UFJ銀行のノウハウを使っているとは言え、2つの商品があります。
それらについてご説明します。
南都銀行のカードローンは2種類ある
南都銀行のカードローンは、「キャッシュクイック」と「E-PACK」という2つの商品があります。
「キャッシュクイック」は、その名前の通り、審査が早いことを売りにしており、インターネットなどの検索件数でも圧倒的に多くなっています。
すなわち、審査のスピードを重視し、利用可能額や金利上限などは「E-PACK」よりも劣化させ、さらに必要書類も少なくして申込み易くしている商品が「キャッシュクイック」なのです。
但し、融資は口座借越となっており、既に口座を持っている方むけの商品で、キャッシュカード一体型の商品です。総量規制の対象外としていますが、保証会社はアコムのみであり、実際には対象外の融資はありません。
逆に「E-PACK」は、南都銀行の優良顧客獲得のための戦略的商品であり、融資限度額も1千万円までとなっています。
保証会社もアコムの他に子会社の南都ディーシーカードが入っており、貸金業法上の規制外への融資も可能になっています。
南都銀行のカードローン「キャッシュクイック」の特徴
南都銀行のカードローン「キャッシュクイック」の融資対象者は、
- 年齢 20歳以上65歳未満の方
- 収入条件 安定継続した収入のある方
- 保証会社の保証を受けられる方
となっており、パート・アルバイトの方でも申込みができます。
キャッシュカードによる当座貸越方式であり、インターネットや電話での申込みの場合は、審査は銀行及び保証会社で並行して行われ、最短2時間以内若しくはその日中としています。
従って、南都銀行の口座のある方が対象になっているのです。
南都銀行のカードローン「E-PACK」の特徴
南都銀行のカードローン「E-PACK」の融資対象者は、
- 年齢 満20歳以上、満60歳未満の方
- 収入条件 安定継続した収入(年金・パート収入を除く)がある方
- 保証会社(南都ディーシーカード(株)またはアコム(株))の保証が受けられる方
となっており、年齢的に定年前の方が対象と範囲が狭まっています。
但し、審査に通った場合には、融資限度額は1千万円まで可能で、上限金利も「キャッシュクイック」よりも0.95%低くなっています。
また、融資金額水準によって金利は低くなっていくようになっており、やはり銀行にとって優良顧客になる方を選別する商品になっているようです。
そのために審査はより厳しく、「キャッシュクイック」よりも多くの必要書類が必要になっています。
従って、インターネットや電話での申込みはできますが、窓口に行ったほうが通りやすいと言えるでしょう。
南都銀行の「キャッシュクイック」の融資条件
融資限度額 | 10万円~500万円 |
融資利率 | 2.5%~14.95% |
保証会社 | アコム |
基本的には、パート、アルバイトも申込みはできますが、融資限度額は年収の1/3以内になりますので、少なくなります。
南都銀行の「E-PACK」の融資条件
南都銀行のカードローン「E-PACK」の融資条件は次のようになっています。
融資限度額 | 10万円~1,000万円 |
融資利率 | 4.0%~14.0% |
保証会社 | アコム |
なお、南都銀行の口座利用が高く、優良顧客と認められた場合には、2.3%の金利優遇が受けられることがあります。
「キャッシュクイック」と「E-PACK」の違い
既に述べましたように、基本的には「キャッシュクイック」は南都銀行を利用している方を対象にはしていますが、比較的通りやすい商品で、審査期間も短くしています。
それだけに融資条件は低くなっているのです。
一方、「E-PACK」は南都銀行の優良顧客になる可能性のある方を囲い込むための商品であり、審査も厳しく、時間もかかりますが、融資条件は有利になっています。
そのために、口座のない方でも申込みは可能ですが、よほど不動産や金融資産が多くあったり、上場会社の役職者で収入の多い方以外は審査に通るのは難しいです。
急ぎの場合の南都銀行カードローンは「キャッシュクイック」を電話で?
南都銀行のカードローンの申込みで早く融資を受けたい場合には、「キャッシュクイック」では、平日11時までに電話で申込めば、即日キャッシングが可能としています。
「キャッシュクイック」では、最短の審査時間を2時間としているためです。
審査結果を電話で受け、すぐに必要書類をFAXで送った場合には、15時までの振込融資が可能になるとしています。
銀行と保証会社が並行して審査を行っているため、早いとしているのです。
しかし、現実的には、南都銀行の審査が2時間で終わる可能性は低いと言わざるを得ません。
保証会社のアコムの審査は短くできますが、南都銀行のカードローン審査では、口座内容の確認、資産関係の確認、金融面の信用情報確認、在籍確認が行われるため、とても2時間で終わらせることはできません。
2時間で可能なのは、信用情報で遅れがあったり、勤務先情報が間違っていたり、或いは融資対象者の範囲を逸脱している場合であり、断りの場合になります。
従って、実際の融資までは、まる1日はかかると考えた方がよいでしょう。
ただ、それでも、早ければ次の日には振込み融資が可能になりますので、通常の銀行系カードローンに比べれば早いと言えます。
南都銀行のカードローンは営業地域内限定も地域拡大
南都銀行は、カードローン申込者の対象を営業地域内に限定していますが、周辺他府県までエリアを拡大しており、営業エリアは広くなっています。
その意味では、口座が無くても申し込める「E-PACK」については、かなり対象範囲は広くなっていると言えます。
但し、既に述べましたが、「E-PACK」の審査は厳しく、審査期間も長くなることから、実際のカードローンに通る方はかなり少ないのです。
南都銀行のカードローンはスピード重視か金額重視かで違う
従って、南都銀行のカードローンでは、銀行に口座を持っている方の場合には、スピードを重視して「キャッシュクイック」に申込むか、融資条件、特に利用可能額を重視して「E-PACK」に申込むかになります。
また、口座のない場合は、「E-PACK」に限られ、審査はかなり厳しくなると言えます。
南都銀行のカードローンの評判はスピードのキャッシュクイック
南都銀行のカードローンについての検索数で見ますと、圧倒的に「キャッシュクイック」の件数が多く、申込みも多くなっていると考えられます。
銀行に口座を持っている方が申込まれる方の大半を占めていると思われ、その場合には、審査の早い「キャッシュクイック」を選ぶ方が多いと言えるのです。
また、金額的にも、アコムの審査の場合、総量規制があるため、極度額(利用可能額)が500万円になるためには、年収が1,500万円必要になります。
そのため、実際には500万円までの融資限度額で申込まれる方は少なく、「キャッシュクイック」で充分と言えるのです。
年収が1,500万円を越える方は一部上場企業の部長以上であり、口座を持っている方の中には極めて少なく、そのような方の場合には融資条件の良い「E-PACK」を申込むことになると考えられます。
南都銀行のカードローンの必要書類
南都銀行のカードローンでは、商品によって必要書類が違っています。審査の厳しい「E-PACK」の方が多くなっており、厳しさを表しています。
「キャッシュクイック」
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、各種健康保険証)
- 南都銀行の届け印
- 収入証明書(50万円以上の申込みの場合)
「E-PACK」
- 返済指定口座の通帳・届印
- 健康保険証
- 顔写真付公的本人確認資料(運転免許証・パスポート等)
- 所得を証明する書類(公的所得証明書・源泉徴収票・確定申告書写・納税証明書 等)
※毎月の給与証明書は該当せず
※インターネットによる申込時は上記書類の提出は不要、(本審査時持参)。
南都銀行のカードローンの申込み方法
南都銀行のカードローンは、両商品ともに窓口以外に、インターネット、電話でも申込みが可能になります。
インターネットと電話の方が審査の事務処理は早くなります。特に急ぎの場合は、電話とFAXを使うことがポイントです。
「E-PACK」の場合には、仮審査結果が1週間程度かかり、しかも郵送での通知になります。
南都銀行のカードローン審査は甘い?
南都銀行のカードローン審査は、「キャッシュクイック」の方が「E-PACK」よりも審査時間が短く、さらに審査も甘くなっていると言われています。
実際にはどうなのでしょうか。
南都銀行は無担保無保証人融資の経験がない?
もともと、南都銀行は奈良県の老舗地方銀行であり、企業向けの担保融資や信用保証協会の保証付き融資を行っており、個人向けには担保を付けた融資か、住宅ローンしか発売していませんでした。
そのために、無担保無保証人融資のカードローンについては、営業経験もありませんし、審査ノウハウもありません。
そのため、基本的な営業ノウハウについては三菱UFJ銀行のノウハウを導入し、南都銀行自身の審査も三菱UFJ銀行の手法を導入しています。
また、本格的な審査については、保証会社のアコムの保証審査に依存する形になっているのです。
南都銀行のカードローン審査にはノウハウがない?
従って、南都銀行自身には、カードローン審査のノウハウはなく、そのために「キャッシュクイック」では、基本的な対象としては目が行き届きやすい自行に口座を持っている方を対象にする形をとっています。
また、「E-PACK」の場合には、南都銀行に優良顧客を囲い込むことを目的としているため、口座を持っていない方も対象としています。
そして、自行審査で不動産、金融資産が多くある方を選別して、貸金業法の規制外で有利な契約をする方を選んでいるのです。
そのために、保証会社はアコムだけでなく、子会社の「南都ディーシーカード」を入れて貸金業法の規制外の方にも対応できるようにしています。
いずれにしても、銀行としての申込者の返済能力判定ノウハウはないため、優良顧客対象以外は審査をアコム任せにしているのです。
南都銀行のカードローン審査は金融面の信用情報に厳しい?
但し、南都銀行自身のカードローン審査でも、金融面の信用情報審査については両商品ともに厳しくなっています。
すなわち、南都銀行は、銀行業界の信用情報機関であるKSCから個人情報を得ることができるだけでなく、消費者金融業界のJICC、クレジットカード業界のCICの信用情報も得ることができます。
従って、保証会社であるアコムよりも情報を取得する範囲が広く、しかも、アコムでは短期遅れが単発であった場合には審査に通りますが、南都銀行の場合には、一度でも延滞があれば通らないのです。
南都銀行では、両商品ともに他社借入やクレジットカードで延滞があった場合には、保証会社のアコムに行く前に、審査には通りません。
その点でも、申込者から見た場合、南都銀行のカードローン審査は、大手消費者金融会社の審査に比べて厳しい結果になっていると言えるのです。
南都銀行の保証会社は大手消費者金融会社アコム
従って、南都銀行のカードローン審査は、優良顧客と金融事故などで断りになる方以外は、保証会社である大手消費者金融会社のアコムに依存しています。
アコムのカードローン審査と保証審査
アコムのカードローン審査は、他の大手消費者金融会社と同様、スコアリングシステムを使った機械審査になります。
スコアリングシステムは、過去の1千万件を越える膨大な融資データとその利用者の属性項目 (借入申込書の項目)からさまざまなパターンを作り、返済事故に至る確率を統計的に求めた結果を使った審査システムです。
さまざまなパターンを事故確率によってスコア(得点)化し、そのスコアによって融資可否、利用限度額、金利を算出できるようにしています。
従って、集中センターでオペレーターによって審査が可能になっており、そのため、1千台を越える自動契約機による申込みにも対応できるのです。
この極めて精度の高い審査システムにより、30分から1時間で審査からカード発行まで可能になり、断りになるのは2人に1人程度となっているのです。
アコムは、南都銀行のカードローン保証審査でも、このスコアリングシステムを使って保証可否を審査します。南都銀行の自行審査に通った場合には、2人に1人は通る状況にあると言えます。
従って、スコアリングシステムのないクレジットカード会社が保証会社をしている場合よりも、審査に通る可能性は高いのです。
南都銀行のカードローン審査は在籍確認をする
南都銀行のカードローン審査では、在籍確認が行われています。銀行の担当者が、勤務先に電話をかけて在籍していることを確認するのです。
これは、カードローン審査においては不可欠な要素となっており、それが無ければ、保証会社のアコムの保証は受けられないのです。
但し、勤務先への電話は、担当者が個人名で借入申込みをしていることがわからないように行いますので、勤務先の同僚などに知られたらどうしようと悩む必要はありません。
南都銀行は貸金業法や総量規制の規制を受けない
南都銀行のカードローンは、貸金業法の対象者規制や総量規制の対象外になります。銀行は貸金業法の規制対象になっていないのです。
但し、保証会社であるアコムは貸金業法の規制対象となっており、規制を越えた保証はできません。
従って、保証会社がアコムだけである「キャッシュクイック」については、貸金業法の規制対象外の融資は受けられません。
但し、「E-PACK」の場合には、保証会社に子会社の南都ディーシーカードが入っているため、貸金業法の規制対象外の融資になる場合は、そちらを使って融資をすることが可能です。
貸金業法の規制外には子会社の南都ディーシーカードが対応
南都銀行の「E-PACK」の保証会社をしている南都ディーシーカードは、自身でクレジットカードを発行しており、キャッシングサービスも行っています。
従って、本来は貸金業法の規制対象になっていますが、利用者が延滞状態になっていなければ、あくまでも銀行の融資であり、問題はありません。
但し、延滞状態になれば、アコムの場合には融資そのものの残債を買い取る形になるため、規制を受けることになるため、保証はしません。
しかし、子会社の南都ディーシーカードの場合には、南都銀行がリスクを負う形をとって貸金業法の規制を逃れているのです。すなわち、形式上の保証会社であり、延滞リスクは南都銀行自身が負う形になっています。
南都銀行のカードローンの審査期間
既に述べましたように、南都銀行の2つのカードローンで審査期間には差があります。
「キャッシュクイック」の場合には、最短で2日ほどで振込みにより融資が可能ですが、「E-PACK」の場合には、使えるようになるまで1週間から10日間が必要になります。
南都銀行のカードローンは即日キャッシングができる?
従って、「キャッシュクイック」の場合でも、現実的には即日キャッシングは難しいと言えます。
謳い文句としては即日キャッシングも可能としていますが、実際には仮審査でも1日かかるため、難しいのです。その日のうちに資金が必要な場合には、大手消費者金融会社の自動契約機に行くようにしてください。
南都銀行のカードローン審査は保証会社頼み
南都銀行のカードローン審査は、自行審査は限られたものになっており、保証会社のアコム頼りになっています。
自行審査は金融面の信用情報と、優良顧客選別のための資産調査、口座内容の確認にとどまり、それらに通った場合に、アコムに審査を委ねる形になります。
南都銀行のカードローンは取り立ても保証会社頼み
南都銀行に限りませんが、銀行系カードローンは、延滞になった場合には自行で取り立てや回収を行わず、1ヵ月延滞が継続した場合には、保証会社が延滞債権と未収の利息を買い取る形になります。
従って、南都銀行には、貸金業法の規制内のアコムの保証分については、全くリスクがないのです。
リスクを負っているのは、貸金業法外の融資の場合のみになります。そのため、審査も厳しくなっているのです。
アコムの保証審査でも審査時間の違いが出るのはなぜ?
ところで、同じアコムの保証であるにもかかわらず、「キャッシュクイック」と「E-PACK」の審査期間には大きな違いがあります。
これは、「キャッシュクイック」の場合には、審査が並行して行われ、優良顧客選別のための確認である資産調査などが行われないためと考えられます。
「E-PACKK」の場合には、南都銀行自身がリスクを取ることになるケースがあるため、審査は慎重に資産調査を行っていると言えるのです。
まとめ
南都銀行のカードローンについて、商品の特徴と審査についてご説明しました。
南都銀行のカードローンには、口座利用者向けの「キャッシュクイック」と優良顧客向けの「E-PACK」の2つがあります。
営業地域内に居住しているか、勤務している方に限られますが、営業地域については積極的に拡大を図っています。
両方のカードローンともに保証会社にはアコムが入っており、特に「キャッシュクイック」の場合には、クレジットカード会社が保証をしている場合よりは審査は短く、通りやすくなっていると言えます。
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