カードローン申込みの取り下げ・取り消しは今後の審査にどう影響する?
カードローンにおける取り下げ・取り消しとは
カードローンは、皆さんご存知のように便利なカードですが、このカードを持つためには申込みをして審査を受ける必要があります。
しかし、カードローンの申込みをしたが、配偶者に見つかって問い詰められて、申込みをキャンセルせざるを得なくなったという方や、お金の都合がついたので今回はいらないという方もいらっしゃいます。
キャンセルというのは取り消しや取り下げと同じ意味ですが、既に申込みをしたカードローンを結果が出る前や出てから取下げることができるのでしょうか。
取り下げたり、取り消しをする場合、キャンセルをするタイミングでその扱いは変わってくるのです。
そのキャンセルの考えられるタイミングにはどのようなケースがあるのかについて見てみます。
審査の流れと取り消し・取り下げのタイミング
カードローンの申込みから審査結果が出て、実際のカードが手元に来るまでにはいろいろな流れがあります。
すなわち、ネットの場合には、「申込み→仮審査→本申込み・本審査→契約→カードの発送」というような流れがあるのです。
但し、大手消費者金融会社の自動契約機の場合には、仮審査や本申込みの概念はなく、審査結果が出てからいきなり契約・カード発行になります。
そして、それぞれのタイミングで、取り消し・取り下げが行うことができる場合と出来ない場合があるのです。
カードローン申込み審査途中の取り下げ・取り消し
まず、考えられるのは、カードローンの申込みはしたものの、まだ審査結果が出ておらず、審査途上の場合に、キャンセルを申し出た時の扱いとその影響です。
大手消費者金融会社の自動契約機に入って申込みをした場合には、申込みを取り消そうと思う方はほぼいませんが、審査結果が出た後に契約意思の確認は行われます。
その際に取り下げ・取り消しを申し出ることは可能です。
スマホやパソコンからネットなどを通して申し込む場合には、返事が来るまでにかなりの時間がかかる場合があります。
銀行系カードローンなどはその傾向が強いのですが、仮審査結果や本審査結果が来るまでに配偶者に見つかったり、資金の都合がついて申し込む必要が無くなる場合も起きやすいのです。
そのような場合にも、たいがいは仮審査結果が出た段階で契約意思の確認が行われるますので、その際に取り下げをすることは可能です。
但し、ネットからの銀行系カードローンの審査の場合には、本審査申込み=契約になっている場合が多くあります。
その場合には、仮審査結果段階で取り消しをしなければ、契約が成立している可能性があり、取り消し・取り下げはできません。
カードローン申込み審査結果が出てからの取り下げ・取り消し
カードローンの本審査申込み後や審査結果が出てからの取り下げ・取り消しは、既に意思確認時点で契約が成立していると見なされる可能性が高く、申込みの取り下げや取り消しはできない可能性が高いです。
すなわち、既に消費者金融会社や銀行では、コンピュータなどに登録をしてしまっている可能性が高く、キャンセルが効かなくなっているのです。
あとはカードを手元に送るだけになっており、契約は成立しているため、申込みのキャンセルではなく、契約そのものの解約が必要になります。
カードローン契約後の取り下げ・取り消し
カードローン契約後においては、当然契約は成立していますので、取り下げ・取り消しはできず、解約処理を行なう必要があります。
また、カードローンを使ってしまってから解約するのと、使う前に解約する場合ではやり方が変わってきます。
カードローン発送が届かない場合の取り下げ・取り消し
パソコンやスマホからネットでカードローン申込みをした場合には、店舗のないネット銀行などの場合には、カードを郵送することになります。
受け取らなければいいやと郵送されてきたカードを受け取らない場合には、申込みの取り消しや取り下げではなく、審査に通らなかったことになったり、契約の強制解除の扱いになりますので、注意が必要です。
カードローン審査における取り下げ・取り消し影響
このように、カードローンの申込みにおける取り下げ・取り消しの場合には、それぞれのタイミングによってキャンセル可能かどうかが変わって来きます。
そして、その結果によって、今後のカードローン申込み審査などに影響が出るかどうかも変わる可能性があるのです。
また、場合によっては、信用情報機関の個人情報として悪い影響が出る可能性も否定できないのです。
カードローン審査途中における取り下げ・取り消しの影響
では、カードローン申込み審査を取り下げ・取り消しをした場合に出てくる影響とはどのようなものがあるのかを見てみます。
カードローン仮審査中における取り下げ・取り消し
カードローンの仮審査中において取り下げ・取り消しを行なう場合には、そのキャンセルそのものが大きな影響になる可能性は低いと言えます。
すなわち、仮審査段階で行われるのは、借入申込書の内容が貸金業法の規制の範囲のものであるかと、信用情報確認や在籍確認段階であり、契約までは至っていないからです。
但し、信用情報には、申込みをした事実は登録されます。
また、取り下げなどをした金融機関はよい印象を持たず、社内のブラックリストに載る可能性があり、同じ金融機関に再び申込みをしても断られる可能性が高くなります。
また、審査に自信がないために、いくつかの金融機関に同時に申込みをして、一カ所通ったことで他の金融機関に申込みをキャンセルした場合には、申込み履歴は信用情報機関に登録されるのです。
短期間の同時複数申込みは、今後の借入申込みにおいて不利な材料になる可能性がありますので注意する必要があります。
カードローン仮審査結果後における取り下げ・取り消し
仮審査の結果で通っていた場合には、契約意思の確認が行われます。
この場合には、二つの可能性があります。
一つは大手消費者金融会社のように申込み段階で必要書類を提出している場合には、既に社内では契約意思さえ確認できれば、契約成立としているケースです。
この場合には、契約意思を示せば、その段階で契約は成立していることになりますので、そのあとに申込み取り下げはできません。
その場合にはカードローン契約の解約手続きが必要になります。
二つ目として、必要書類を提出していない場合には、必要書類が着くまでに取り下げを申し出れば、契約前の可能性があり、取り下げ・取り消しが効く場合が多いと言えます。
ただ、いずれにしても、信用情報機関には申込みの履歴は残りますし、社内的にブラックリストに載る可能性はあります。
大手消費者金融会社の自動契約機ではカードローン仮審査はなし
大手消費者金融会社の無人店の自動契約機のカードローン申込みでは、たいていは最初に本人確認などの書類は提出しており、本審査のみで、仮審査という概念はありません。
基本的に、社内で審査結果が固まりますと、あとは契約内容の確認に入り、この段階で取り下げをしませんと、契約は成立します。
契約したあとでは、カードローン契約の解約するしかありません。
信用情報機関における申込み履歴とは
信用情報機関には申込み初期段階で申込者の信用情報を取る段階で申込みをしたことが登録されます。
これは、信用情報機関の個人情報は、貸付か延滞時の回収確認以外には使用できないことになっているためです。
この申込み履歴情報は、それ自体は審査には影響はありませんが、短期間、例えば、一ヶ月の間に複数の金融機関に申込みをしている場合には、個人的な資金状況が悪いと判断されるため、他社での審査に通ることも難しくなります。
カードローン審査におけるブラックリストの扱いは?
従って、信用情報機関においては、短期での集中申込み以外はブラックリスト扱いにはなりません。
但し、申込みをした金融機関には社内のブラックリストに載る可能性があり、その金融機関での今後のカードローン申込みが難しくなります。
カードローン審査結果が出てからの取り下げ・取り消し
カードローンの審査結果が出た後の取り下げ・取り消しは、基本的にできない場合が多く、解約手続きをするしかありません。
契約が成立してしまいますと、基本的にカードを受けとることになるからです。
カードローン本審査結果後における取り下げ・取り消し
契約意思確認が行われ、必要書類も到着して確認が行われた場合には、既にコンピュータなどへの登録は終わっており、契約は成立していることになりますので、申込みの取り消しや取り下げはできません。
この場合には、カードローン契約の解約手続きが必要になります。
ただ、契約の解約を自主的に行なった場合には、信用情報上、事故にはなりませんので、基本的には今後の他社でのカードローンなどの申込みや他の住宅ローン、自動車ローンなどへの影響はありません。
ただ、解約を申し入れた金融機関では、やはり社内ブラックリストに載る可能性があり、申込みをしても審査には通りません。
カードローンの契約完了後の取り下げ・取り消し
従って、カードローンの契約完了後、カードを手にしてからの申込み取り消しや取り下げはできません。
解約手続きをすることになります。
銀行系カードローン審査での取り下げ・取り消しの取り扱い
銀行系カードローン審査も大手消費者金融会社の審査も、基本的には取り消しや取り下げに対するスタンスは同じです。
銀行系カードローンの場合は、仮審査後に、店頭窓口に行かなければ、本審査に入れないところも多く、取り消しや取り下げを行なう機会は、即日の短時間ですむ大手消費者金融会社に比べますと、その機会は多いと言えます。
ただ、銀行、特に普段から利用している銀行の場合には、今後住宅ローンや教育ローン、自動車ローンなどを利用する機会もありますので、キャンセルは慎重に考える必要があります。
消費者金融会社における審査結果後の取り消しの影響
消費者金融会社の場合には、取り下げや取り消し、解約をしても、他の金融機関の利用には大きな影響は出ません。
ただ、消費者金融会社などではカードローン以外の商品はほとんどありませんので、銀行ほどの注意は必要ないでしょう。
従って、消費者金融会社の場合の取り消し、取り下げでは、キャンセルをした業者以外であれば、基本的には影響は出ません。
審査における個人情報上の取り扱い
信用情報機関における取り扱いも、基本的には取り下げ理由は記載されず、申込みをした履歴だけが残るだけです。
解約の場合も、自己解約の場合には、延滞情報が無ければ、特に問題にはならず、ブラックリストにも載りません。
カードローン契約後の取り消し・取り下げ、解約の影響
カードローン契約をした後、カードが送られてきた後の取り消し・取り下げはできません。解約をしなければなりません。祖の手続きと影響について見てみます。
カードローン契約の解約手続き
カードローンの解約手続きは、金融機関のネットなどの窓口やフリーダイヤルなどの受付窓口に連絡を入れて、解約する旨を申し出れば、残高が無ければ、すぐに済みますので、あとはカードにハサミを入れるだけです。
但し、すでにカードローンを利用している場合には、完済が必要です。残高があれば、システム上解約はできません。
また、もう一つの方法としては、使わずにそのままカードを持っておく方法もあります。
あるいは、残高がないのであれば、連絡せずにそのままカードにハサミを入れる方法もあります。
大手消費者金融会社の場合には、更新などで新しいカードは基本的に送られてきませんので、ハサミを入れれば、カードでの借入はできません。(最近ではネットキャッシングで振込み融資は可能です。)
銀行系カードローンの解約方法
銀行系カードローンの解約をする場合も、銀行の窓口に行くか、ネットのサービス窓口に連絡するかになります。大手消費者金融会社と同様、借入残高があれば解約はできません。
また、カードにハサミを入れした場合にも、銀行系カードローンの場合には、有効期限が切れれば、再びカードが送られてきます。
銀行などのカードローンやクレジットカードの場合には、大手消費者金融会社のように途上与信(定期的な信用情報による更新処理)は行われません。
そのため、カードの更新期間を定めてそのタイミングで更新審査をし、新たなカードを送ってくるのです。
カードローンを使用する前の取り消し・解約
カードローンを使用する前であれば、取り消し・取り下げはできませんが、解約はいつでもできます。
しかし、銀行系カードローンの場合には、銀行との取引がある場合には、そのまま持っておくことも選択肢として持っておく必要があります。
銀行からの借入は、カードローンだけでなく、さまざまなローンの設定ができるのです。
すなわち、フリーローン、教育ローン、自動車ローンや、人生でも重要なイベントとなる住宅取得時の住宅ローンもあります。
それらを利用する場合には、いらない銀行系カードローンであっても、解約するよりは、カードはそのまま持っておいて、使わなければよいのです。
他のローンを申込む際には、カードローンを持っているという実績ができていますので、借り易くなるのです。
カードローンを使用した後の取り消し
すでにカードローンを使用している場合には、解約を行うためにはまず借入残高とこれまでの利息を完済する必要があります。
残高がある場合には解約手続きはできません。完済をする場合には、該当金融機関のATMや銀行の提携ATMを使用する必要があります。コンビニの提携ATMは小銭対応がききませんので、完全な完済は出できないのです。
完済した上でフリーダイヤルなどのサービス窓口に解約を申し出ることになります。
また、地方銀行などは支店窓口がありますので、そこで完済手続きをして、さらに解約手続きをすることができます。
カードローン発送がつかない場合の取り消し・取り下げの影響
ネット銀行などのカードローンの場合、店頭窓口がないだけに、実際に住所地に居住しているかどうかの確認ができませんので、クレジットカードと同様、自宅にカードを郵送することで、その居住の確認を行います。
カードローンを郵送発送している場合につかないケースは取り消しか強制解約
そのため、カードを契約書などと一緒に自宅に郵送して受取がない場合には、カードローン契約の取り消しや強制解約がネット銀行側で行われます。
すなわち、審査に落ちたことになってしまうのです。
また、金融機関によっては既にシステム的に契約が成立しているため、金融事故と同じ強制解約処理されてしまうところもあります。
事故扱いで信用情報機関に登録されてしまう場合もあるのです。
従って、カードローンはいらなくなったから、カードが送られて来ても受け取らなくてもいいという訳にはいきません。
カードを発送してつかないケースの影響
郵送されてきたカードを受け取らない場合には、審査に落ちたり、強制解約扱いになり、金融事故扱いとして登録されるため、どこの金融機関でも借りられなくなってしまいます。
従って、カードを受け取ってから改めて解約手続きをする必要があるのです。
ブラックリストへの影響
カードローン申込みの取り下げ・取り消しは、それ自体は信用情報機関の登録はあっても、ブラックリストになって他の借入ができなくなるわけではありません。
しかし、申込んだ金融機関の社内ではブラックリスト扱いをされますので、その金融機関では借入ができなくなります。
従って、普段利用している銀行などのカードローンに申込んで審査に通った場合には、極力取り下げ・取り消しはしないようにして、使わずにおいておくようにしてください。
まとめ
カードローンの申込みをした後で、取り下げ・取り消しをした場合の他の審査などへの影響を中心にご説明しました。
カードローンの申込みをした後の取り下げ・取り消しには、審査段階、審査結果が出た後、契約後などのタイミングによってその手続きが変わってくる可能性があります。
基本的には取り下げ・取り消しはその申込んだ金融機関内でのブラックリストのみの影響になるため、他の金融機関、特に大手消費者金融会社などでは特に問題にはなりません。
但し、申込んだ先が普段利用している銀行の場合には、今後の住宅ローンなどの申込みに悪影響を与える可能性がありますので、取り下げ・取り消しは慎重に行う必要があります。
基本的にはそのままカードを使わずに、持っておくという形が一番良いでしょう。
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