SMBCモビットの金利と返済のコツを詳しくお伝えします
「SMBCモビットでお金を借りたいけれど、金利がどれくらいになるのか知りたい」カードローンを利用する人は、誰でも金利は気になりますよね。
SMBCモビットでは、だいたい18.0%になると考えておいてください。実際は他の値になる可能性もありますが、きわめて少数派でしょう。
今回は、なぜ18.0%になるのか、18.0%だと毎回の返済額がどうなるのカードう返済するのがお得なのかまで含めて、具体的に金利と返済のコツについてご説明します。
SMBCグループのSMBCモビットの金利はどうなってる?
SMBCモビットは、SMBCグループの傘下にある「由緒正しい」とも言える大手の消費者金融です。
まずは、金利の利率をチェックした上で、他社と比較してみましょう。
なお、 SMBCモビットは2017年12月1日より社名を「株式会社モビット」から「株式会社 SMBCモビット」へ変更しました。
今までよりもSMBCグループの会社としての位置づけを明確に打ち出していくようです。
SMBCモビットの金利は3.0~18.0%
SMBCモビットのカードローンを利用すると、金利は3.0~18.0%の範囲で設定されます。
ちなみに、SMBCモビットと契約しても入会金や年会費はいっさいかかりません。借りたお金の返済と、ATMや銀行を利用した場合はその手数料だけがかかります。
最高金利が適用されると覚悟しておこう
3.0~18.0%とかなり幅が広いのですが、残念ながら限りなく18.0%ないしそれに近い数字の金利になるケースが多いと考えてください。
特に、初回利用者はよほどのことがないと18.0%になります。
これは、SMBCモビットから見たときの「信用」が低いためです。
仮に年収が高くても、取引自体が初めてのために「本当に借りたお金をきちんと返してくれるのか」という点の信用が低いということです。
同じ理由で、借入の上限額も数十万円までなど低めに設定されることが多いと考えられます。
借入と返済を順調に繰り返していると、SMBCモビット側でも少しずつ信用度が高まっていきます。まずは18.0%になることを覚悟して、信用を積み重ねるべくまじめに返済していきましょう。
上手な返済方法については、「SMBCモビットの返済方法・返済日・返済額・遅れたときの対応まとめ」で解説しています。
利息の計算方法とシミュレーション
利息の計算方法は、以下の数式で行われます。
借入残高×実質年率÷365日(うるう年の場合は366日)×利用日数
仮に、2017年10月1日に金利18.0%で10万円を借りて、30日後の10月31日に返済したとすると、以下の計算で1479円となります。
10万×18.0%÷365日×30日=1479円
なお、いちいち自分で計算しなくてもこちらのページで毎月の返済額をシミュレーションできます。こちらのツールを使用した方が便利ですよ。
他社と比較した金利・限度額・返済方式を一覧表でチェック!
SMBCモビットの金利は、他社と比べて高いのでしょうか。代表的な消費者金融や銀行のカードローンの金利と比較してみましょう。
会社・ブランド名 | 金利(実質年率) | 限度額 |
SMBCモビット | 3.0~18.0% | 1~800万円 |
プロミス | 4.5~17.8% | 1~500万円 |
アコム | 3.0~18.0% | 最高800万円 |
アイフル | 4.5~18.0% | 最高500万円 |
三井住友銀行 カードローン | 4.0~14.5% | 10~800万円 |
三菱UFJ銀行 (バンクイック) | 1.8~14.6% | 10~500万円 |
みずほ銀行 カードローン | 2.0~14.0% | 10~800万円 |
オリックス銀行 カードローン | 1.7~17.8% | 最高800万円 |
どのカードローンでも、最高金利に近い利率が設定されやすいので、上限利率を比較することが重要です。
すると、SMBCモビットの金利は各消費者金融(プロミス・アコム・アイフル)や一部の銀行(オリックス銀行)とほぼ同じで、メガバンク系(三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行)よりはやや高いことが分かります。
メガバンク系のカードローンは、金利が低い代わりに審査が厳しめであるとされています。
また、2017年後半になって銀行カードローンが社会問題化し、各行とも自主規制に乗り出していることから、さらに借りにくくなっていく可能性もあります。
SMBCモビットの審査については、「SMBCモビットの審査を徹底解説!審査時間や審査結果について調査してみました。」で詳しく解説しています。
総量規制とは?年収額で借りられる額の上限が決まる
消費者金融のカードローンを語るときに、「総量規制」というルールを無視するわけにはいきません。
総量規制とは、年収の3分の1を超える貸付をしてはならないというルールです。
消費者金融は、貸金業法という法律によって取引内容や契約内容、金利などが厳しく制限されています。
たとえば、金利の上限が18.0%になっているのも貸金業法の改正によるものです。
銀行は貸金業法の規制を受けないため、総量規制の制約がありません。ただし、前述の通り各行とも自主規制に乗り出し、総量規制と同様の制限を設けるところも出てきています。
総量規制によって、収入額の割に重すぎる借金の負担を抱えなくて済むのはよいのですが、一定金額以上借りられないのは困ることが出てくるかもしれません。
あらかじめ自分の年収額を調べ、いくらまで借りられるか確認しておいた方がよいでしょう。
総量規制以上の金額を借入したい方は、「総量規制の枠を超える貸し付けを行っている金融機関は存在するのでしょうか。」の記事を参考にしてください。
返済方式の「借入後残高スライド元利定額返済方式」とは?
SMBCモビットでは、返済の際に「借入後残高スライド元利定額返済方式」という返済方式を採用しています。この方式は、以下のように借入残高によって一回当たりの返済額に下限を設けるものです。
最終借入後残高 | 返済額 |
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超過、 20万円以下 | 8,000円 |
20万円超過、 30万円以下 | 11,000円 |
30万円超過、 40万円以下 | 11,000円 |
40万円超過、 50万円以下 | 13,000円 |
50万円超過、 60万円以下 | 16,000円 |
60万円超過、 70万円以下 | 18,000円 |
70万円超過、 80万円以下 | 21,000円 |
80万円超過、 90万円以下 | 24,000円 |
90万円超過、100万円以下 | 26,000円 |
こちらはあくまで最低金額なので、これ以上返済するのは問題ありません。一回当たりの返済額が低いと、毎回ラクに返済できるように見えても、返済期間が伸びてしまいます。
結果として「返済総額」は膨らむので、できれば一回当たりの返済額を増やして、繰り上げ返済することをおすすめします。
少しでもSMBCモビットの返済額を減らしたい人へ……返済のコツ大公開!
返済額を減らすためにできることをすべてお伝えします。金利を変えることはできませんが、返済の仕方を少し工夫するだけでだいぶ変わりますよ。
返済の方法は口座振替 or 銀行振込 or ATM
返済の方法は三種類あります。
おすすめは、「手数料無料のネットバンキングで振り込むこと」か「三井住友銀行のATMを利用すること」です。
口座振替だと、返済日に自動的に最低返済額が銀行口座から引き落とされます。
返済日を忘れるリスクがないのは便利なのですが、繰り上げ返済できないのは残念なところです。
銀行振込は、その銀行の振込手数料がかかってきます。
ネット銀行やネットバンキングを中心に、毎月数回までは手数料無料なことがありますので、これだと手数料の分を少しだけ得することができます。
これがいちばんおすすめです。ただし、手数料が有料の銀行だとどうしても手数料がかかってしまいます。
SMBCモビットの提携ATMの返済はとても便利です。主要コンビニや銀行のATMを利用できるので、全国どこでも返済に困らないと思います。1万円以下だと110円、1万円超だと220円の手数料がかかりますが、三井住友銀行だけは無料です。
以上より、手数料無料のネットバンキングが利用できるのであればこちらから、三井住友銀行の口座を持っているなら三井住友銀行のATMを利用するのが最も便利でしょう。
返済シミュレーションの利用
借りる前に、返済シミュレーションを利用して月々の返済額や返済期間をチェックしておきましょう。
こちらのページで借入額などを入力すると、自動的に答えが返ってきます。
つい返済が大変になるほどのお金を借りてしまいがちですが、こちらの答えを見て返済の見通しをつけられます。
繰り上げ返済(追加返済)で返済回数を減らそう
繰り上げ返済を行って返済回数を減らし、返済総額を抑えることができます。
口座振替で自動的に返済されるのは、あくまで最低返済額にすぎません。
最低返済額だと一回当たりの返済は比較的ラクなのですが、それだけに返済期間が長引きます。
返済期間が長引くと、実は返済総額も増えます。利息額が大きくなるためです。
逆に一回当たりの返済額を少しでも増やすと、毎回の返済は少し大変ですが返済総額を抑えられます。もちローン、返済額を増やしすぎると生活できなくなり、またお金を借りる羽目になってしまいます。
生活できる程度のお金を手元に残して、できるだけ繰り上げ返済していくことをおすすめします。
繰り上げ返済や一括返済については、「SMBCモビットの一括返済について徹底解説!」でまとめています。
銀行振込で返済手数料が無料になるところもある
前述の通り、銀行によっては手数料無料で返済できるところもあります。特に、ネットバンキング(インターネット経由の振込)だと手数料無料になりやすいです。
ただし、手数料の有無や手数料無料の条件などは銀行によって異なります。自分が口座を持っている銀行の振込の手数料についてチェックしましょう。
返済できない場合は要電話
返済日までに、最低返済額さえ用意できない……場合によっては、そんなピンチのときもあると思います。
そんなときは、怖がらずにSMBCモビットへ電話するようにしましょう。
返済期日に返済が間に合わないと、「遅延利息」が発生します。これは、通常の利息に加えてペナルティとして支払わなければいけないものです。
遅延利息の実質年率は、通常の金利を上回る20.00%に設定されています。ごまかそうとしても余計に苦しくなるだけなので、前もって(返済日より前に)SMBCモビットのフリーコール(0120-24-7217)へ電話しましょう。
こちらのオペレーターへ相談すれば、場合によっては次回返済は利息額だけにするなど、何かしらの対応を取ってもらえる可能性もあります。
真面目に返済していれば金利引き下げ or 限度額増額の交渉も可能?
借入と返済を繰り返していると、場合によっては金利の引き下げや限度額増額の可能性が出てきます。
SMBCモビットでは、金利や限度額の設定を「利用者の属性」「利用者の信用」の二点を基に決めています。
属性とは収入額や会社の勤続年数なので、こちらはなかなか変わらないはずです。
しかし、利用者の信用は取引を繰り返すことで少しずつ上がっていきます。
要するに、「この人はちゃんとお金を返してくれる優良顧客だな」とSMBCモビットが判断してくれるわけです。
SMBCモビットでは、定期的に既存顧客のチェックを行っているとされています。
そこで一定程度の「信用」を積み重ねていると、サービスとして金利を引き下げたり、利用限度額を増やしたりしてくれるかもしれません。
たとえば限度額増額については、たまにSMBCモビットから電話がかかってきて「限度額増額の交渉をしませんか?」という打診があります。
これで増額申し込みをしても、必ずしも増額に成功するわけでもないのですが、申し込めるだけチャンスですよね。
だからこそ、返済は真面目に続ける必要があります。そして、返済できないほどの金額を借りることは避けるべきなのです。
増額の詳細については、「SMBCモビットの増額申請方法と審査手順まとめ。電話でもネットでも申請可能!」で解説しています。
SMBCモビットの借入したらこうなる
実際にSMBCモビットから借り入れを行ったらどうなるのか、「返済シミュレーション」を使って計算してみました。自分でやるのは面倒だという人は、こちらを見てイメージをつかみましょう。
ちなみに、金利は実質年率18.0%、ただし借入額100万円のみ15.0%です(どちらも上限です)。
借入額10万円
借入金額 | 返済期間 | 返済額 | 最終回の 返済額 |
10万円 | 12回 | 9167円 | 9174円 |
24回 | 4992円 | 4992円 |
返済期間が2倍に伸びても、実は返済額は2分の1になりません。返済期間が伸びるとともに、利息額が増えてしまうからです。逆に、返済期間を半分にしても返済額が2倍になることはありません。 (小見出し)借入額30万円
借入金額 | 返済期間 | 返済額 | 最終回の 返済額 |
30万円 | 12回 | 27503円 | 27511円 |
24回 | 14977円 | 14970円 |
借入額が30万円に増えると、12回の返済では毎回27000円以上も支払うことになり、かなり負担感があるかもしれません。
そうは言っても、返済回数を24回に増やしても15000円近くかかります。 12回と24回では、返済総額が30000円近く異なります。
無理してでも繰り上げ返済できると、かなりお得であることが分かります。
借入額50万円
借入金額 | 返済期間 | 返済額 | 最終回の返済額 |
50万円 | 12回 | 45839円 | 45845円 |
24回 | 24962円 | 24953円 | |
36回 | 18076円 | 18061円 |
借入額が50万円ともなると、12回で返すには毎回45000円以上必要です。給料の手取額が20万円未満の人にとっては、かなり厳しい負担になるのではないでしょうか。
24回に増やすと、毎回25000円程度の負担となります。返済総額は50000円近く上がってしまいますが、これぐらいが妥当かもしれません。
36回とすると、さらに50000円ほど返済総額が増えます。できれば、24回ぐらいで頑張りたいところです。
借入額100万円
借入金額 | 返済期間 | 返済額 | 最終回の返済額 |
100万円 | 12回 | 91679円 | 91684円 |
24回 | 49924円 | 49914円 | |
36回 | 36152円 | 36148円 | |
48回 | 29374円 | 29412円 |
借入額100万円になると、返済期間を48回にしても毎回30000円近くの返済が必要になってきます。4年間も毎月30000円支払うと考えると、その負担の大きさが分かりますよね。
100万円借りるというのは、かなり大変なことです。会社勤めしていても、毎月の返済で生活が圧迫されてしまうでしょう。
独身で手取り40万円以上なら何とかなりそうですが、それ以外の人は注意が必要です。近いうちにお金が手に入る当てでもない限りは、100万円以上の借入は避けた方が無難です。
返済額を増やして利息を減らそう!
結論としては、できる限り返済額を増やして早く返済を終わらせるのがベストということになります。
ただし、生活が苦しくなっては仕方がないので、以下の二点を参考にしてください。
- 毎月の返済額は手取り収入の15%までに抑える
- 給料日に返済する
たとえば手取りが20万円なのであれば、最大でも3万円程度が「生活を圧迫せず払える上限額」になるでしょう。
これ以上にしてもよいのですが、そうすると食費を切り詰め遊びもせず、ひたすら次の給料日を待つような生活になる可能性が高いです。
給料日に返済することで、返済額が払えなくなる心配はなくなります。人間は誘惑に弱いので、「余ったお金で返済しよう」と考えていると返済できません。
最初に支払うべきものを支払い、残ったお金で生活するのがおすすめです。
得をする返済方法については、「SMBCモビットの最低返済額はどんな仕組みになっている?得する返済方法を徹底解説!」で紹介しています。
SMBCモビットの金利まとめ
SMBCモビットのキャッシングした場合の金利は3.0~18.0%と、他の大手消費者金融とほぼ同等です。18.0%に設定されることが多いので、最初はあまり多額の限度額を設定しない方が安全でしょう。
返済をスムーズに進めるためには、無理のない範囲で繰り上げ返済をすることです。これによって利息額を少なくし、返済総額を圧縮できます。
[af_txt001]